制作番組 2012
NHK-BS1 ドキュメンタリーwave
「毛沢東の遺産〜激論・二極化する中国〜」
(2013年1月19日放送)
2012年、中国で起こった反日暴動。これまでの反日デモと異なる不思議な光景は日本のみならず、中国国内でも大きな話題となった。それは毛沢東の肖像画を掲げて“愛国”を叫んだ集団であった。没して36年、いまだ人々の間に生き続ける毛沢東。“新左派”と呼ばれる毛沢東を崇拝する人々は、低所得者層を中心に増え続けている。一方で、文革を生き抜いて苦労を重ねた古い世代や、民主化を主張する人たちも警戒を募らせている。毛沢東の評価をめぐって二極化する中国社会の現状を取材した。
ディレクター 李 忱
NHK-BSプレミアム
「イノさんのトランク〜黒澤明・本多猪一郎 知られざる絆〜」
(2012年12月30日放送)
映画界の巨匠・黒澤明と、日本映画史にその名を刻む「ゴジラ」の監督・本多猪四郎。2人は終生の友であり、本多が晩年の黒澤の作品を支えたことでも知られている。本多は、生前、戦地から持ち帰ったトランクにさまざまな資料を詰め込み、封印した。そのトランクの中身が、今回初めて公開される。そこには親友・黒澤との交流をつづったノートや手帳など、膨大な資料が眠っていた。初公開の資料から2人の知られざる絆を解き明かす。
ディレクター 萬はじめ
NHK-BS1 ドキュメンタリーwave
「勝ち取った一票〜広東省烏坎村 闘いの記録〜」
(2012年4月7日放送)
2011年9月、広東省の小さな漁村、烏坎(うかん)村で前代未聞の抗議活動が行われた。それは、村の幹部による長年の土地転売に反旗を翻しての行動であった。村人たちは幹部を追い出して篭城し、その様子をネットで国内外に発信したのである。これまでの暴動と大きく異なるのは、その解決方法として “民主選挙”という手法にこだわったことである。5ヶ月に渡って、小さな村が一致団結して勝ち取った一票の重みに密着した。
ディレクター 李 忱